今朝、犬の散歩で
ザクロの木の下に
ザクロがひとつ、落ちていました。
落ちていたのですもの。
拾ってもいいわよね。
そう思って、少し浮かれて持ち帰ったのですが、
どうやら、これは食べられないザクロなのだそうです。
熟して落ちたのではなく、
傷んで落ちたものらしい。
開けてみれば、
中の実はまだ真っ白なのだとか。
欲をかくものではありませんね。
少し恥ずかしくなりました。
だって、管理人、
ザクロが好きなのです。
何がそんなに好きなのかと聞かれると、
自分でもよく分からないのですが、
小さな実を一粒ずつ、
大切に取り出して、
その一粒一粒の色を眺めながら
味わう。
その一粒一粒には
また小さな種が入っています。
それを、ぷっと飛ばす。
この「ぷっ」が
なんだか楽しかったのです。
少し手間がかかる。
けれど、
その手間が楽しいのだと思います。
そして何より、
あの色が美しいのです。
赤よりやわらかく、
ピンクより深く、
光を受けると、
内側から透きとおるような色。
まるで、宝石のルビーです。
ただ、子どもの頃に
ひとつ忘れられないザクロのお話があります。
ザクロが好きだという話をしていたら、
男子のひとりが、
「ザクロって、人間の肉の味がするんだよな」
なんて言ったのです。
管理人はすっかり驚いてしまって、
大好きなザクロが
そんなものの味だなんて……と、
しばらく食べられなくなりました。
今なら、
「あなた、人間の肉を食べたことがあるの?」
と、言い返しているところですが……
大人げないですね。
あとから聞いたところ、
その男の子は、お爺ちゃんから聞いた迷信を話しただけだったそうです。
それならば、と、
無事にザクロを食べられるようになり、
今もこうして、
ザクロ好きを続けています。
そして、
甘酸っぱい、
あの小さな実の味を
また楽しむようになったのです。
ルビーという宝石のことを
まだ知らなかった幼い頃から、
私はザクロを見て、
「宝石みたい」
と思っていました。
ザクロは、まず手で割ります。
ぱかっと、うまく割れると
とってもうれしいの。
たいていは失敗するから
中には小さな宝石がぎっしり。
一粒をつぶさないように
慎重にゆっくり取り出して
光にかざしてみる。
きらりと光る、
小さなルビー。
それを一粒、口に入れる。
甘酸っぱくて、
ほんの少し手がかかって、
でも、その手間さえ楽しい。
そんなところも含めて、
私はザクロが好きなのかもしれません。
さて。
今朝拾ったザクロは、
残念ながらいただけませんでした。
次の機会には、
きちんと熟した食べごろを
木からひとつ。
もちろん、
持ち主の方にお願いしてから
いただくことにいたしましょう。
もう少しでザクロが熟しますよ(#^.^#)
こころ残り